このレビューはネタバレを含みます
松岡茉優ばかり照明が当たっているわけじゃなくて、出場者1人ひとりがクローズアップされ、苦悩や心の動きが丁寧に描かれていたのがよかった。
塵くんの、欲もプレッシャーもない、ピアノへの真っ直ぐな気持ちが周りを明るく照らしてくれてよかった。
そしてピアノ演奏シーンが素晴らしかった。ハラハラしたり聴き入ったりで、終わると拍手を送りたくなるようなシーンばかりだった。
松岡茉優ちゃんの微妙な表情やまっすぐ前を見つめる強い瞳、新人の鈴鹿くんの純粋に音楽を楽しむ顔などに心動かされた。
天才たちの世界は私にはさっぱりだけど、そちら側の苦悩や感動が本作が少し体験させてくれたような感じがする。