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蜜蜂と遠雷のyoshi44のレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
3.8
オープニングからエンドロールまでがまるで一つの旋律のような、それでいてある種の緊張感に包まれたとても美しい作品。
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かつての天才少女、再起をかける生活者、ピアノ界の貴公子、そして神に愛された少年。
主演四人もさることながら、劇場スタッフから裏方に至るまでキャスティングに一部の隙もない。
ミュージカルを愛する者にとって、鹿賀丈史は神。その神にあの笑顔で認められることの恍惚と言ったら!
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『愚行録』を観たとき、この監督はなんて意地の悪い人だろうと思ったけど、人の醜さを描くことは人の美しさを見出すことと同様だと知った。
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