しょうちゃん

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のしょうちゃんのレビュー・感想・評価

3.8
ライアン・ジョンソン監督がオリジナル脚本を手掛け、
豪華オールスターキャストで贈る本格群像ミステリー。

ベストセラー作家の富豪が謎の死を遂げ、
一癖も二癖もある家族全員に容疑がかかる中、
謎めいた名探偵が事件の真相へと迫っていくさまを、
現代的な社会問題を盛り込みつつ二転三転するストーリー展開で軽妙に描き出していく。

俳優陣の豪華さが一番の魅力で、
贅沢すぎる顔ぶれ。
意外にも早くハーランの死がどうやって起こったのか観客に示される、
倒叙ミステリーだが、
それで終わりになるはずもないのは想像出来る。
顔ぶれを見てコイツが真犯人なのだろうと察しがつきやすい。
小道具などのアイテムが駆使されており、
野球ボールは色々な登場人物に巡っていく。
冒頭とラストに登場するマグカップの文字の使い方が面白い。
連続殺人事件じゃないのは残念。
犯人当てだけでなく、
しっかりと現代のアメリカへの社会風刺にもなっている。
ライアン・ジョンソン監督は、
SFよりミステリーの方が向いてると思う。
しょうちゃん

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