WadeZenta

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のWadeZentaのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

最高に大好きなシリーズ、完結作品。「やっぱジュラシックはパークでしょ〜」とか息巻いたカスは知らんけど、ワールドの何がいいって、この世界に恐竜がいたら…?という一度は絶対考えたことのある妄想に「ジュラシック・ワールド」というタイトルで挑戦したことなんだと思う。
だから一作目で恐竜をパークから解放して、二作目でこの世界に解き放つまでを数億ドルかけて描いた。
やっとここからが本当の「ジュラシック・ワールド」だ!!と思っていました。


だからこそ逆に、最高の作品「ジュラシック・パーク」で金儲けすんならそこまでちゃんとやれよ?という感じで見ていました。

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最初のモサ先輩の一発で背筋が伸びる。もはやプロレスラーのリング入りに近い、安心感と緊張感。これからジュラシック始まるんだ、というどうしようもないワクワクを与えてくれる。

予告みてたんでもちろん分かりますが、グラント博士の登場が思った以上に早くてテンションぶちあげ。マルコム博士もサドラー博士も登場時間多くて嬉しいね〜。

怒り狂うブルー。ジュラシックワールドに出てくる恐竜捕まえようとする悪役とかって本当に死ぬほど悪く見えるんだよなー、イライラする。(良いイライラです。)
あとベータかわいすぎ。

途中のマルタ島でのアクションは個人的にびみょ。そのアクションはトムクルーズかダニエルクレイグでいいんよね。あと恐竜をショッカー的な立ち位置に置いて欲しくない。もっと彼らは自由な存在に描いて欲しい。でもオマール・シーの再登場最高だったんでオケ。あと広場でダブルアロサウルスが絵的に最高すぎて悶えた。総じてマルタ島のシーンも良かったと言えよう(手のひら返)

飛行機襲うケツァコアトルスはやばい。空と海は正直敵う気せんよね。陸上だったらギリワンチャンある感じするけど。
翼竜が近づかないようにするADSの設定は個人的にすごい好きでした。
同じことはその次に出てきた炎みたいな体したあいつにも言える。あの見た目で泳ぐんだもん。

ギガノトサウルスのシーンはパークを彷彿とさせるクラシックな演出でマジ最高。ハシゴに噛み付くシーンは本作最も手に汗握った。次点でクレアが沼の中に潜るシーン。爆笑しました。


そんで、最後あの社長ぶっ殺した恐竜はパークからの復帰で、こいつに最後首をとらせたのは自分の中で大いに盛り上がった。

ウー博士も最後良かったね。なんでこんな急に良いやつになったのかわからんけど。

そして最後の最後にの共存してるよ〜っていうのを見せるカット。夕日をバックにサバンナらしき場所を象が歩くってのはもう一種のプロトタイプだけど、そこをトリケラトプスが一緒に歩いてるあの絵はよかった。この映画見てよかったなと涙出るほど綺麗な絵でした。




思ったこと①
プロット的には結局イナゴがラスボスっていう。でも逆にそこが現代とのハイブリッドって感じがしてむしろ良かったのでは?と思い始めてきた。
でももうちょいなんとかザウルスのDNAが入ってる!とか恐竜要素入れて欲しかったな。
プロット全体的に恐竜がいなくても成り立たんこれ?っていう濃度が高かったからそこはもっと突き詰めてほしかった。


思ったこと②
もしこの世界に恐竜が生きていたら…?という問いにはもっとパンチ効いた回答を出しても良かったかなと思う。もちろん最終的に「共存だよね〜」ってなるのは見えてたけど、あでも個人的には「共生」って言葉の方がしっくりくる。共存とか簡単に言うけど、その言葉の意味をもっと掘り下げるいいきっかけにはなったのかな。
食わなければ「共存」、他者を食べるやつは「共存できない」ではないからね。
ワンチャンモササウルスがクジラを食べても「これは共存です!」って言い切った方がテーマはもっと伝わったのでは、と思う。(それはそれで避難されそうだけど。)


思ったこと③
敵がちょいビミョーだった。明確に目的とかが分かんなくて、そのはしっかり解説して欲しかったなー。ドントルックアップとかもそうだったけど、スマートなジョブズっぽい悪役最近増えてきたけど、なんで悪く見えるんだっけ?みたいなところもっと描いても良かったかなー。


思ったこと④
持論だが、「つまらない映画にはそれ相応の理由がある。それもひっくるめて面白い、と思えるかどうか」ジュラシックシリーズはいつもこれを考えさせられる。今回は特にそれを思った。




そして、まだこの「ジュラシック・ワールド」っていうテーマいける。まだ掘り下げられると思いました。

最終的にレビュー書いててポイント0.3点上がってました。
WadeZenta

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