Ayax

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのAyaxのレビュー・感想・評価

3.7
TRPGというジャンルの有名なゲームの映画化。
戦士とか魔法使いとか騎士とかがパーティーを組んで旅する話で、TRPGを知らなくても、ドラクエとか通ってればすんなり入り込めると思う。景色もRPGっぽい雄大な自然がたくさん出てきて、撮影はアイルランドらしい。
テンポが良くて、カメラワークも面白くて飽きずに観られる。特に序盤で、動物に変身できる能力を持つ女の子が、ねずみ→猫→鷹→小さいダチョウのような鳥→鹿にどんどん変化してくのが、ワンカット長回し風の編集でとても面白い。クライマックスの戦闘シーンはアベンジャーズ風(結構そっくりだと思う)にぐるっと回り込んで撮ってた。一人称視点みたいになってわざとぐらぐらさせてるシーンもあって、人によっては酔うかも。
美術、衣装もお金かかってそうだし、CGも安っぽくなくて好印象。脚本も案外しっかりしてると思った。
何人かいる主要なキャラクターの中で、最も注目されているのは、パラディンのゼンク。演じているのは「ブリジャートン家」でおなじみのレゲ=ジャン・ペイジで、"セクシーパラディン"でTwitterトレンド入りしてた。セクパラ。このゼンクは主人公たちよりレベルが高くて、旅の途中で一時的に仲間になってくれるキャラクターみたいな感じ。吹替が中村悠一だから人気というのもあるのかなあ。声優の人気が出たおかげで、下手くそな芸能人がキャスティングされることが激減して良い傾向。
個人的にはヒュー・グラントの小物感が良かった。あと、魔法使いの人どこかで見たんだよなと思ったら、「名探偵ピカチュウ」の人だ。ウィル・スミスの息子っぽいけど違う。ブラッドリー・クーパーがカメオ出演で出てきてびっくりした。
ギャグも多くて気楽に観られる。
エンドクレジットが飛び出す絵本風でめちゃんこかわいい。
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