Chiva

キャッツのChivaのレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
3.3
やっぱりCATSは、生身のライブ感を楽しむ演目かなと...。酷評されているほど悪くはなかったですが。

ミュージカルCATSは劇団四季バージョンでも、ロンドンでも観ました。アンドリュー=ロイド=ウェバーが好きすぎるので、有名な曲がどのように表現されているか観るだけでも価値があると思い、映画館へ。

テイラー=スウィフトやジャニファー=ハドソン、ジェイソン=デルーロ、ガンダルフさんなど、さすがの個性で魅力的に歌い上げておられました。良いです。そもそも、曲が良いですからね。オリジナル曲も印象に残るし、世界観を壊さず良い感じ。

そして、惹かれまいとしてずるずると惹かれてしまったフランチェスカ=ヘイワード様。柔らかくしなやかで、優雅さも感じるバレエの所作が素敵でした。子猫らしい、好奇心が溢れる眼差しがキレイ。歌声も良かったけど、自前ですかね。スターは歌って踊れるのか...。

では、どこが高ぶらなかったのか。

やっぱり、ライブ感かなと。

CGでマジカルな感じとか、猫身大の世界観とかはきれいに表現されていたと思います。毛並みテクスチャもすごすぎる!

でも、CGで猫がくるくるくるくるーって飛んじゃったら、何をすごいと思っていいか分からなくなる。舞台では、人間の身体可動性の制約、舞台装置・空間の制約、時間の制約があって、でもその制約下で、驚くほど広い世界を表現してくれるから、痺れる興奮があるんじゃないかなと。

ガラクタを組み合わせて機関車を表現したり、マジシャン猫の飛んで跳ねての技が突き抜けていたり、よく見ると全身タイツなのに、猫らしい動きで舞台中を駆け巡る役者さん一人一人のイマジネーションと技がすごいんだなと。そうして驚きで口を開けているところに、アンドリューさんの曲が沁み入ると。

この演目は説得力重視のシナリオじゃないし、まぁ、難しかったと思います。映画化しようと思ってくれたことには感謝。

サントラ聴きます。

劇団四季のCATS、また観に行きたいなぁ。
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