空海花

キャッツの空海花のレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
3.6
何だか噂の映画になってしまいましたね。
CATSの舞台はちゃんと観たことはないのです。

でもダンスはほぼ映像だが見るのは好きなので、CATSの一部楽曲を使ったダンスとかは見ていたりする。あまり参考にはならなそうだけれど。バレエやタップ、アクロバットなどを盛り込んだダンスに歌は見応えがあって楽しい。キャスティングもスタッフも豪華だ。

ビジュアルは予告編で見た通りだし、特に最初はダンスばかりを目で追ってたので違和感を感じる間もなかった。
擬人化も驚いただけで点数下げる程でもない。
まぁあれに関してはリアルだー😱とは思ったが(笑)
ビジュアルの点で言えば、CATSの舞台の写真や映像で見たことのあるような素敵な衣装やメイクが見られなかったことが残念ではある。

ミュージカルとミュージカル映画は元より
CGとダンスというのはなかなか難しそうだ。
ダンスは身体美や生身を時には限界まで使った表現なので、この絡み合いはあまり成功していないように思う。
例えばしっぽとかCGでなく小道具として取り入れていたりしたら唸るだろうな、とか。
身体のラインを出したのであれば、そういうダンスをもっと見たいとか。なのでバレエは良かった。
そういった演出と脚本には多少の不満はある。
コンテストが時折遮られる感じももったいない。
ストーリーの大元は別にわからなくない。
普通の映画なら描き足りないとは思うけれど。
仔猫ちゃんのステップで次の場面に行く感じ。
これはちょっと単調かな。
説明しなくても良いとは思うが、ならばカメラワークやダンスの見せ方に拘りがもう一つ欲しい。キャスティングも持て余しているような。

それでも「メモリー」の歌声はすごくて心がこもっていて涙が噴き出したし
ジュディ・デンチの歌から感じる詞にじんわり感動した。
これはそれぞれの役者の力もさることながら、こういう脚本はあったということだと思う。
ただ繋ぎには映画ならではの一工夫が欲しかった。ネタバレになるのでどこがとは言えないが唐突感は拭えない。個人的には複数ある。もったいない。

でもその繋ぎでCATSの世界観を壊しかねないと思うと何とも言えない。

こんなのが作りたかった!なら良いと思うし
そう取っていいかわからずちょっと困ってしまった。
こんな雨の日はさすがに猫ちゃんはお部屋でぬくぬくできてるかな。


ミュージカルといえば
年末のウエストサイドストーリーはすごく期待しちゃってます(笑)
アンセル君の踊りが楽しみです。


2020劇場鑑賞17本目
TOHOシネマズフリーパス10本目
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