キングスマン：ファースト・エージェントのnt708のネタバレレビュー・内容・結末

キングスマン・エージェントの過去を堅実にまとめてきたという印象。前作までのパーっとした感じを期待していた私としては、少々残念である。こういうアウトロー的な雰囲気のイギリス・スパイ映画は007だけで十分ではないだろうか。

実際、本作で印象に残っているのはほとんどがアクションシーン。第一次世界大戦の歴史と重ね合わせた展開は史実を少し齧った程度でも読めるモノで、肝心要の黒幕の存在も割と早い段階で気がついてしまうような仕掛けになっていた。扱っている題材の重厚さに反して、作品全体としてあっさりしている印象を受けたのは作品として失敗だろうか。他の方がどう感じたかはわからないが、少なくとも観客のひとりにそう感じた人間がいるということは揺るぎない事実である。

そういえば本作をもって今年の映画館初めとなった。映画の仕事を始めてから家族と映画館で映画を観るのは初めて。やはり誰かと一緒に映画を観て、その感想を言い合う体験は唯一無二だ。それがましてや家族となれば、、今年は誰かと一緒に映画を観る機会をもう少し増やせたらと思う。