じぇれ

ザ・ピーナッツバター・ファルコンのじぇれのレビュー・感想・評価

4.3
【現実とリンクする限界突破の感動作】

施設を脱走したダウン症の青年。
仲間から逃げる自暴自棄の漁師。
2人の出逢いが奇跡を呼ぶロードムービー!

ダウン症の青年を演じるザック・ゴッツァーゲンは、自身もダウン症を患っています。しかし、「映画スターになりたい」という夢を諦めきれず、友人の映画監督に直訴したそうです。

「無理だと決めつけるな!お前が俺をスターにする映画を作れ!」

これが全ての出発点。ザック・ゴッツァーゲンをモデルにした主人公ザックがまっすぐに夢に突き進む様が、とにかく心に響いてきます。

フォーマットとしてはよくあるロードムービーですが、ザックの熱意が共演者やスタッフを巻き込み、どのシーンもキラキラと輝いているんですよね。

人はとかく自分で限界を決めてしまいますが、それは愚かなこと。熱がある限り突き進まなきゃと、笑い泣きしながら感じたのでした。

本作は『ロッキー』に続く新時代のアメリカンドリーム体現映画。強くオススメします。
じぇれ

じぇれ