銀幕短評(#433)
「ザ・ピーナツバター・ファルコン」
2019年、アメリカ。 1時間37分。
総合評価 66点。
たしかに湿原にワニはいます。
ノースカロライナ州のラーレイ、ダーラム、グリーンビルには ミシガンから仕事でいきました。超いなか町で、ああ自然に囲まれているなあ、これがほんとうのアメリカだなあと実感できるところ。主人公ふたりは、このあたりを起点として、徒歩の長旅を始めます。
おまえは 善玉か悪玉か と、彼らは互いに問いあう。かわいそうなことに、ザックは自分が悪玉だと深く思い込んでいる。それまでの環境から、そう刷り込まれている。タイラーは、違うそうではないよと さとす。羊かオオカミかの例えも出てきます。しかし、これら二分法は わかりやすいが 危ない。世の中を変えていくには 推力に欠けるし、方向も見失なう。
ザックにタイラーが泳ぎを教える無音のシーンが きれいですね、二人のたましいが 初めて信頼し合い交流しているから。全編のカントリーソングで、じぶんも大らかに南部を旅している気分になります。
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