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特捜部Q カルテ番号64の28のレビュー・感想・評価

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)
3.9
冬にアイス食べるのと同じ感覚で、
真冬に極寒のデンマーク映画見るのもオツなもんです。
(防寒必須)


シリーズものだと知ってはいたものの、ナンバリングされてないので、『カルテ64』のブラックジャックな響きにそそられて本作を始めに視聴開始したら、これが実はシリーズ最終作(現時点)でして…

開始早々
「僕が特捜部辞めることになっても、あなたは平気なんですか!!?」
という身内話が思いっきり展開されて困ったよね ハハッ



そういう事情で人物関係の把握は酷かったものの、取り扱う未解決事件は(その後制覇した)シリーズ4作の中で一番ショッキングで、見応えありです。

黒幕の陰謀というか、危険思想のレベルがフィクションの域に到達してるので、始めはあくまで映画の中の怖さだと認識していたのですが…

まさか最後の最後に“事実に基づく”感溢れるテロップが流れた時には、衝撃のあまり、いつもプンプン怒ってる主人公と超優しい相棒のツンデレ仲直りが遥か遠い記憶へと瞬間移動してしまいました。
「吐き気をもよおす邪悪」ぶりに、心はブチャラティ気分。


そんなわけで本作を始めに観ちゃうと、シリーズ他の悪役が何だか薄っぺらく感じる不憫さがあるので、ちゃんと順番を追うの大事です笑

次点で面白かった『Pからのメッセージ』に出てくるエドワード·ノートン似のクレイジー神父についても、たぶんいつかレビューします。
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