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カサブランカの28のネタバレレビュー・内容・結末

カサブランカ(1942年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

先に観た『恋人たちの予感』で主人公2人が
「カサブランカで酒場の主人と一生暮らすなんて私は絶対イヤ」

「君はハンフリー・ボガートとのセックスが最高でも酒場の親父なのが嫌だから、退屈な男(ラズロ)について行くのか!?」


なんていう激論を交わしていて、何言ってんだコイツらと最初思ったけど
その『カサブランカ』を観た後、いや、あの2人は真面目な意見交換をしていたのだと考えを改めました。


今の時代にあの会話はアウトかもしれないけど、自分も誰かと「ボガートvsラズロ」とかをテーマに不毛なやり取りを繰り広げたい気持ちはあります。

 

ハードボイルドすぎるボガートの最後の決断が印象勝ちなとこもあるけど、ラズロも良いやつなんですよね。

危険を顧みない向こう見ずじゃなくて、実は妻のイルザの安全を第一に考えてる。イルザの元カレと気づいた上で「2人で逃げてくれ」と頼むカッコよさ。


でもその妻に「心から愛してる」と伝えても、返ってくる言葉は「お互い様よ」であって、はっきり「私も愛してる」とは決して言わない。
なんて切ない。
対ボガートにはがっつり言うくせに。




レビューが私情まみれで客観視できなくなりつつありますが、冷静に考えると戦時中の1942年にこれだけ完成度の高い映画を作るって、やっぱアメリカすごいな〜って思います。

あのトム・クルーズがトップガン続編制作中にカサブランカを観てたと共演者がインタビューで語ってて、どんな意図があって観てたかは分かりませんが、80年経っても俳優・制作者の心を動かすものがあるんでしょうね…


ということで、マーヴェリック観てきます。
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