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プラスティック・ナイトメア/仮面の情事のRのレビュー・感想・評価

3.9
おおおお。最後の展開めちゃくちゃビックリした! 途中少々退屈なとこあったけど、なかなかのミステリーやった。冒頭、猛スピードで進む車がガードレールを突き破って山の斜面を落ちていき、何もかもがぐしゃぐしゃに!中に乗ってた奥さんジュディスは運良く外にほっぽり出されてほぼ無傷。旦那さんのダンは顔がボコボコになったので、整形手術を行い、少しずつ元の顔に戻るのだが、記憶が失われて何も思い出せない。ジュディスの注ぐ献身的な愛の甲斐あって、ふたりは新たな関係をスムーズに築き直し、愛にあふれた生活を送っていた。そんなある日、ダンは自分のデスクの中に、ジュディスが他の男と不倫のセックスをしてる写真を見つける。調べてみると、事故前に自分が妻の不倫調査をある探偵に依頼していたようなのだ。そして、友人たちの話から、自分はジュディスと離婚するつもりだったことを知り、自動車事故は不倫相手のために自分を排除しようとするジュディスの罠だったのでは…という疑いが生まれる、というストーリー。奥さんの不倫相手の謎が、中盤ミステリーの中心にあるんやけど、何か途中で廃船に入っていったり、昔の記憶の断片が突然フラッシュバックしたり、何やらかんやらしてる間に、あれ?いま何の話が進んどるんやっけ?ってなって、頭ぼーっとして、ちょっと眠くなっちゃったよ、しかも、ちょーありがちなサスペンス的シーンが続いて、うーん、と思った。のだが、その後に起こる展開が怖いのビックリやの! 思わず、え!えええ! あああーーー!って大声出してもーたやん! マジ鳥肌。で、そっから遡って考えると、ナルホドー!ってなります。それ以降は再び比較的ふつうなサスペンスの感じになるんやけど、最後の最後の探偵さんがさらなるビックリ、あのー、ボクも昔同じもの使ってましたけど…それはボンベにはなりません…しかもドライのスピードはやすぎ笑 みたいなツッコミどころはあるものの、最後らへんは展開がかわいくて愛嬌みたいに感じられました。この探偵のおっちゃんのキャラがなかなか良いってのもある。探偵やってるうちに人間不信になってペットショップを経営ってすごいキャリアチェンジやわ。さすがアメリカン。主人公演じるトムベレンジャーという男優は常にまぶしそうな顔しててイケメンなのかどうなのかよく分からないし、ぐちゃぐちゃになったときの顔とあまり大差がない。主演女優のグレタスカッキの最後らへんの演技は好きやねぇ。すごい顔してた。あと、音楽がいかにも90年代的なゴージャスなサスペンス感があってよかった! まぁぜんぜん、軽く楽しいアホなサスペンスを見たいときにはピッタリなんちゃうかな。最近こういうコテコテのサスペンスってなくなったよねー。かなり好きなジャンルやのに残念なり。昔の見直していこかな。
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