オンライン試写会にて鑑賞。
2008年に起きたインド・ムンバイでの同時多発テロ。
五つ星ホテル“ホテル・ムンバイ”(タージマハル・ホテル)で、500人以上のホテルの従業員と宿泊客を人質に犯人たちは立て籠もる。
無差別に人が殺されていく極限状況下で、人々が立ち向かい耐え生き延びた、襲撃から制圧されるまでを描く。
豪華絢爛なホテルで、人々が逃げ惑う中、銃弾が飛び交い、無慈悲に人が殺されていく様は本当に地獄絵図だった。
従業員の多くが、自分の身を危険に晒しても、1人でも多くの宿泊客を助けようと真摯に臨機応変に対応していた。
普段から「お客様は神様」と教育を受けてきたからという理由だけでは説明できない、究極のホスピタリティをそこに見た。
いつ殺されるか分からない恐怖と戦いながらも、愛する人のため勇気を持って行動する人々の姿に胸を打たれた。
犯人はイスラム過激派の貧しい少年たち。
印象的だったのはシーク教徒であるアルジュンがイギリス人女性客に犯人と同類なのではないかと疑われるシーン。
些細な文化的、宗教的、人種的差別が目に見えない社会の大きな歪みを生み出しているのだとハッとさせられた。
