「説明不足なLGBT系映画」
第157回芥川賞を受賞した沼田真佑の小説を、大友啓史監督が映画化。突然消えた親友の裏の顔を探っていくミステリー。
ミステリーとは言うが、あまりそういうトコロに力を入れてなく、どちらかと言えばヒューマンドラマ系。前情報なしで見たんだが、なんとなくそっち系の匂いがするなと思ったらやっぱそっち系だった。でもそれが判明する場面がいきなりだったからビビったわ。
結局この映画は何がしたかったんだとしか思えなかったぐらい退屈だった。派手なことが起きることもなく淡々と進むし、行方不明になったにも関わらずこの映画自体の雰囲気のせいか驚きもない。総じてキャラの魅力もないからこの世界に浸れないまま終わった感じ。
こんな話なら2時間もいらんだろうし、原作未読なんでどれだけアレンジしてるか分からないけど、やっぱ純文学を映像化するのは難しいんじゃないのかなあ。あ、中村倫也のニューハーフだけはサプライズ的な感じで良かった。以上。