空海花

ジョジョ・ラビットの空海花のレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.2
やっと観ました。
こちらはしばらく狭いスクリーンでやっておりまして、観ようとした回はいつも満席で観られませんでした。今週はちょっと広くなり、回も変えたし少し落ち着きました。

イントロやばいですね。
映像といい音楽といいお洒落が炸裂していてここまでかと驚いた。
タイカ・ワイティティ、ヒトラーとか自分でやっちゃうくせに(笑)このセンス。役者でもあるようですね。

前半のPOPさと、後半からの畳みかけ、戦争風景のバランスと、これでもかと回収してくる畳みかけ、スカーレット・ヨハンソン演じる母親の描写などもう驚きの連続だった。衣装とそして靴も素敵だったし、子供の育て方や信念を持った女性を好演している。
イマジナリーフレンドにヒトラーを扱うことで
無垢な少年の心に刻まれているホロコースト教育、
それでもたくさんの愛を受け、自分の愛を知り、本当に大切なものは何か、そして自分の中のそれを打ち破る…成長を巧く描いている。
本筋の物語は決してコメディではない。
それをユーモアと愛で包み込んでいるのだ。

映画好きな人はこの回収は好きだし
それでいて子供でも観られるようなわかりやすさで、バランス間隔が優れているかおかしいかだ。(褒めてます)

主人公ジョジョ少年もとっても可愛かったし、
演技も素晴らしい。
最後ちょっとかっこつけてみたりと微笑ましいな。素敵なラスト。

そして親友ヨーキー君、予告編で絶対好きだと思っていたが、もう最高でした。
無敵に可愛い!

彼らの演技が良かったのは戦争それも敗戦するとわかっているシリアスな物語のシナリオを、わかりやすく作ったところも大きいと思う。
本土上陸の過酷さは一部ではあったが想像させられた。

そして…
サム・ロックウェル様のあの決めショットは何ですか(笑)
『リチャード・ジュエル』を先に観ていたので、あの緩いサム・ロックウェルの姿からの軍服姿だけで、おおっ!と思っていたのに、この画は凄すぎた。
「様 」付いちゃった(笑)
あのシーンと、時折漏れている優しさに感涙。

エンディングも反則音楽の術だった…

これも狙っていると思うが
反則ですよ(笑)


鑑賞後笑ってしまったけれどネタバレしそうなのでコメント欄にて


2020劇場鑑賞18本目
TOHOシネマズフリーパス11本目
空海花

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