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ジョジョ・ラビットのumetaのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

告知cmを見てコメディ系かと思って見に行ったら顔面がビショビショになりました。

戦争の話だけど、それ以前に、ラベルをつけて相手を判断することが、なんて馬鹿らしく、悲しいことかということ。
決めつけてしまえば楽なんだろうね。特に相手を攻撃する場合は。自分も無意識のうちにやってしまわないように気をつけよう。

ラベルをつけることを強いられる状況に寒気もした。今こんなに自由に自分の考えを持って自分の意思で行動できることは、なんて幸せなんだろう。

ジョジョのまわりの大人たちが戦争の空気に立ち向かうことができる、強くて優しい人間だったことも、素敵だけど、悲しかった。
そういう人は人を正気に戻してしまうから、正気を保ってほしくない国としては邪魔になるんだな。
ロージーママがとってもキュートでかっこいい大人だったな。お父さんになったところもすごく素敵だった。
キャプテンは最後がカッコよすぎてずるかった。

ジョジョの友達のヨーキーがよい味を出していた。正義の人でもないけど、彼は彼で、柔らかな己の思想があった。信念はないのかもしれないけど、周りを否定しない、攻撃しないことは強さの一種だと思う。

最後、エルサが自由になったときに、一人ぼっちになるのが怖くて、大好きなエルサが行ってしまうのが寂しくて、本当のことを言えなかった、それでも彼女を自由にしたジョジョに、涙が止まらなくなった。
彼の敬愛する母を真似て、エルサを自由にしたジョジョ、かっこよかった。

理屈じゃない、理由がない、だたそこにある愛の話に弱いのかもしれない。チョコレートドーナツぶりの号泣だったけど、予想外過ぎてハンカチも出しておらず、ひどい顔になってしまった。
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