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スーパーノヴァのumetaのレビュー・感想・評価

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)
4.5
いとおしさと、かなしさと、うつくしさと
やるせなさで色々な感情でかき乱された。

寂しいと思うこと、失って悲しいと思うことは
それだけ得難いものを人生の中で手にすることができたということ、というのは 
最近私生活でも感じることでもあり
つらい思いも全ては悪いものではないのだと
やさしく語りかけられているようだった。

認知症という病の残酷さというか
少しずつ愛する人がいなくなるような
でもどこかにはいるんだよね
ふとした拍子に愛したその人に会えるならと

本当に肉体が停止してしまうのとは違って
どこかに愛した人が残っているなら
最後まですがりたい気持ちもわかるし
でも、それはもう本当の自分ではないから
終わりにしてほしいという気持ちも
どちらも蔑ろにしていいものではなく

ラストは描かれていなかったけど
正解はないと思うし
どちらも選ばないので良かったと思う

それにしても濃度の高い感情表現が
素晴らしかった
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