わたもち

ジョジョ・ラビットのわたもちのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

“自由になったら何をする?”


28歳最後の作品に選んだのは映画館で2回観たくらい大好きな本作。

子どもの目線を通して戦争の残酷さ、罪深さを時にはユーモラスに時には哀しく描き出すコメディとシリアスの塩梅が完璧な傑作。現代版『ライフ・イズ・ビューティフル』と謂われるのも解る。

最高に愛すべき作品。
オープニングでもう心鷲掴み。
センスの塊…
そしてこんなに心温まり踊り出したくなる素敵なラスト、他に知らない。


カラフルなんですよねとにかく。
一部除いて白黒徹底した『シンドラーのリスト』とは対照的。モノクロにはずっしりのしかかってくる感じあるし、カラーだと美しさゆえに残酷さも際立って非常に効果的。


▼とにかく愛らしい!
初見はジョジョ役ローマン・グリフィン・デイビス君が可愛くて可愛くて仕方なかったけど、やっぱり同じくらいヨーキーの愛らしさも異次元なんですよね。実際Filmarksのレビュー見てるとヨーキー推しの多さにびっくりする。


▼スカヨハ史上一番好きかも
ジョジョの母役スカーレット・ヨハンソンが最高。個人的にはアカデミー賞助演女優賞取って欲しかったけど、あまりに去年は強敵揃いすぎた。
登場シーンからもう本当に美しい!
サム・ロックウェルに強烈な腹パンとビンタ喰らわすところも大好きだし、スカヨハのウインクは悶絶モノ。

この時代にこの姿は立派すぎる
正しいことを正しいと言えない時代に正しいことをする勇気と素晴らしさ。


▼みんな大好きヨーキー
意外に世界がよく見えてる男の子。
ジョジョへの「大した問題じゃないよ」は大人すぎる!
そしてタンクトップのおっさんみたいな格好のヨーキーかわいすぎん?


▼最高のキャスト
・こちらも皆大好きサム・ロックウェル。相変わらず最高に格好良い役やってます。

・トーマシン・マッケンジー、ドンピシャでした。薄幸そうな感じと大人と子どもの両方の雰囲気兼ね備えていてとっても素敵。

・ゲシュタポのノッポメガネもええ仕事してるなあ~。


▼好きなシーン
・ディナーのスカヨハ独演会は見事の一言。本当に素敵な母親。

・ジョジョとヨーキーのハグシーン全部

・蝶から靴紐への導き方が上手すぎる。そして高低差に泣ける。

・ラストシーンは120点!!!


▼その他所感
・ジョジョとスカヨハのお揃いパジャマがかわいすぎる。

・怒濤のハイルヒトラー。本当にこんな面倒臭い挨拶システムだったのかな?笑

・タイカ・ワイティティ、普通に演技も上手くて笑える。この人の監督作品は撮影現場楽しそう。

・未公開シーン集観たけどほぼタイカ・ワイティティの独演会(笑)




Let everything happen to you
Beauty and terror
Just keep going
No feeling is final

すべてを経験せよ
美も恐怖も
生き続けよ
絶望が最後ではない

このリルケの詩がすべてですよね。
ここ引用するあたりセンスが素敵すぎるんですよね。本当に好き。





2020年の総合ナンバーワンは、このご時世に敢えて公開に踏み切って映画館で映画を観ることの素晴らしさを改めて教えてくれたノーランの映画愛と勇気も加味して『TENET/テネット』ですが、一番好きな映画となると本作かなあ。



結論:愛は最強!!!!
わたもち

わたもち