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名探偵コナン 紺青の拳のずどこんちょのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)
2.9
近年、次々と興行収入を伸ばし続けているコナン映画シリーズ23作目。歴代最高記録を叩き出したのは、やはり黒ずくめの組織でも安室透でもなく、絶対的プリンス・怪盗キッドでした。
京極真が映画でメインキャラクターに来るのも初めてだったと思います。

コナンシリーズって、この長い歴史があるゆえに色んな魅力的なキャラクターがいるんですよね。
昨年、コロナ禍で一年の公開延期となった次回作は赤井秀一周りの家族たちがファミリーとして初めてメインを張りますし、長い歴史ならではの強みではないでしょうか。
キャラクター総選挙みたいな企画で人気を獲得すれば映画化→集客→興行収入UP。実に良い仕組みだ。

今回はシンガポールが事件の舞台となります。殺人の疑いをかけられた怪盗キッドがコナンとタッグを組んで真相究明に動き出すのが見どころです。コナンとキッドは最大のライバル同士ですが、無事に帰国するためにはキッドの協力が必要です。
ていうか、無理やりキッドに連れて来られたのだからコナンも怒って良いのですが、素直にキッドを助けるコナン君。
ライバルが相手とはいえ、真相を掴むことこそ正義であり、罠にかかったライバルを見捨てるわけにはいかないということでしょうか。
シンガポールで蘭と再会したコナンは正体を隠すため咄嗟に「アーサー・平井」と名乗ります。新一が江戸川コナンを名乗った伝説の1話を彷彿とさせるオマージュシーンにグッときました。

そして今回、キッドの強敵として立ちはだかる京極真といえば鈴木園子との恋模様。
全てが解決した後、京極真の絆創膏の秘密をめぐる二人のやり取りは、キラキラしていて眩しかったです。キュンキュンしますね。