行き止まりというより、行き詰まりの生きづらい現実世界を描いたドキュメンタリーだった。
低所得層が多く、暴力事件の4分の1が家庭内という街が舞台で、白人と黒人とアジア系の主人公たちが実に楽しそうにスケートボードに乗る。
しかし、それに反して彼らの生活は自由でなく環境も生育歴もきわめて厳しい。悪循環も続く。
家に帰りたくないから、たむろしてスケートボードに乗る。
日本でも同じではないか。
そして、その理由は家庭内暴力だ。親からも暴力を受け、他人にも暴力をふるってしまう。
アジア系の主人公が撮りためたビデオなのだが、過去の映像がより哀しい。
どの先進国にも起きている、そしている若者の姿をも描いている、その普遍性もすばらしい。