真っ黒こげ太郎

PMC ザ・バンカーの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

PMC ザ・バンカー(2018年製作の映画)
4.2
次々起こる危機百発!!!ってかもう危機しか起こってない!!!

傭兵達の地獄の残業は会社から出て夜明けになっても終わらない!!!



社会情勢がどうたらこうたらで北朝鮮や中国やアメリカがすったもんだしとる近未来(といっても今から4年後くらい。)

「とある地下施設にいる要人を拉致して安全な場所に移動させる」という依頼をCIAから受けた、エイハブ率いる民間傭兵部隊”ラプター16”。
その要人が、何と北朝鮮の将軍だった!!!
「こりゃ大儲けできるやん!」と乗り気になったエイハブは仲間と共に将軍をとっ捕まえる。
その任務は10分位で終わるハズだった。

しかし、エイハブとその仲間達は思いっきりハメられていた!!!
戦争する気満々な中国側が、エイハブ一行以上の装備&軍勢で襲ってきたのだ!!!
しかもエイハブ一行が悪人としてテレビに映ったり、味方に裏切り者がいたり、エイハブが足を撃たれ動けなくなったり、将軍が撃たれて死にかけて助けないと証拠隠滅の為に爆撃されるので助けるハメになったりと地獄のようなアクシデントが次々とエイハブ一行を襲う。

余りの地獄っぷりに次々と倒れてゆく仲間達。
重傷を負ってるにも拘わらず、将軍の命か仲間の命か、厳し過ぎる二者択一を迫られるエイハブ。
果たしてエイハブ一行は、将軍を確保し、生きて生還することができるのか!?



罠に掛かった傭兵部隊の、地獄絵図となった地下施設からの脱出を描いた、ミリタリー・サバイバル・アクションドラマ。

「映画館よ!私は帰って来た!!」
ってことで(どういうことなの…)ウィルスのすったもんだも落ち着いて来たので、久しぶりに映画館に行って鑑賞してきました。
(もちろん、マスクや消毒は欠かさずにね。)
いやーやっぱこーいうコマンドアクション映画はデカいスクリーンで観るに限るべ!!w


そんな訳で久々の劇場鑑賞になった本作だが、これがまた滅茶苦茶に過酷でハードな内容!!!
ハードすぎて、見終わった後めっちゃ疲れた。wwwww

お話は割と政治の要素を絡めているので割と難しい箇所もあるが、基本は「地下施設で任務したら罠に掛かって地獄だから逃げねぇと!!!」といった感じなので、政治の話になると頭が痛くなるような人(俺w)でも見やすい…と思う。

兎に角今作、主人公に試練が降りかかりまくるのだが、その降りかかりっぷりが度を越している。
戦い始まったばっかなのに裏切り者に足を撃たれ身動きが取れなくなるのですらまだいい方で、ズダボロの状態で将軍を救うために奮闘したり、将軍を救うために医者を探したり、窮地に陥った味方に指示を与えたりしなきゃいかんから、もうどんだけ大変なのかと。
しかもクライマックスが終わり、すべて解決した…と思った後でも窮地に陥ったりするから「もう休ませてやれよ!!」とさえ思ってしまった。
今作の主人公、ジョン・マクレーンさん以上についてないなぁ。w

とまぁそんな感じで、主人公も味方も滅茶苦茶にしんどい目に遭う!!!
スリル、スリル、これまたスリルのつるべ打ち!!!
余りにも凄まじい地獄っぷりに、こちらも不安も緊張感も否が応にも高まってくる。

ドラマを挟む静かな場面も多いが、どの場面も緊張感高く描かれているので、ドラマ方面もハラハラドキドキして最後の最後まで飽きない。
初めから終わりまでノンストップかつ緊張感満点で駆け抜ける。

アクションもハードな銃撃戦に爆発に加え、POVやドローン視点での戦闘等、アクションのバリエーションも多く迫力満点。
主人公とその仲間達も容赦なく死んでゆくので緊張感が途切れないし、敵から逃げるシーンや銃撃戦の中移動する場面もハラハラしながら見れる。
クライマックスも「これで終わりだろう…」と思わせてそっから大迫力&緊張感あるアクションを展開したりするので、アクション度数は申し分なかったです。


正直、ピンチを詰め込み過ぎ感はあるし、お気楽なドンパチコマンドアクションとして見に行ったらエライ目に遭うかもしれんが、最後まで緊迫感とスリル満点の展開で押し切った、超ド級のサバイバル・アクション。

脂っこいドンパチや緊張感の高い展開を求める人は是非オススメ。
ただし過酷すぎて疲れるのは必至なので、気合を入れて見に行った方がいいと思います。www