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マルモイ ことばあつめのmendeのレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
3.0
日本に統治されていた時代、大日本帝国からの迫害に屈せず朝鮮語辞典作りに奔走した人々の話。

非常に意義ある話だと思うが、いい話、泣かせる話としてベタに仕立てすぎてかえってさめてしまった。
基本的な構造は同じ脚本家の『タクシー運転手』と同じで、『タクシー運転手』にも感じた安っぽく泣かせる手法を増大させているように思う。

支配していた側の国の人間がこういう感想を言うのは品がないとは思うし、単に好みの問題なのかもしれないが、この映画についてはあまり好きになれなかった。

もちろん当時の日本が朝鮮や台湾などに日本語使用を強いていたことは民族のアイデンティティを奪う、残酷な仕打ちだったと思う。実際、朝鮮語の辞典を作ろうとした人を拷問し、なかには死に至らしめたことがあったのも事実。あまりにひどい。このことを日本人として忘れてはいけないし、正当化することもあってはならないと思う。
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