空海花

21ブリッジの空海花のレビュー・感想・評価

21ブリッジ(2019年製作の映画)
4.0
チャドウィック・ボーズマン主演・プロデュース。
スクリーンの勇姿をこの眼に灼きつけたく劇場へ。
なんとおよそ6ヶ月ぶり!ツラかった!😔

監督ブライアン・カーク
脚本アダム・マーヴィス、マシュー・マイケル・カーナハン
原案アダム・マーヴィス
製作にはアベンジャーズ/エンドゲームのルッソ兄弟。
NYマンハッタンのある一夜
チャドウィック扮するアンドレ・デイビス刑事の追走劇。
タイトルの意味はマンハッタンに架かる橋のこと。

内容的にはハードな刑事物と言うと
私にはしっくり来た。
チャドウィックが演じるアンドレは
優秀だが犯人に容赦ない印象の刑事。
その理由について簡潔に述べるシークエンスがシビれる。
冒頭では刑事になるべく理もストレートに描かれる。
DNA、バッジ、その立場。

現場に付いての洞察力を示す場面なんかも冴えている。
ハードボイルドな小説を読んでいるような気分。
実際、マンハッタンを舞台にしたある小説シリーズが私は大好きで、何年もどっぷりハマっていたのもあり
ちょっと懐かしさも込み上げるテイストと相まって好きな要素が多すぎる。
ソリッドでダークな映像も良い。
深夜のニューヨークの銃撃戦やスピーディーなアクション。
それを物語る光景の質感もリアルだ。
橋の封鎖によってニューヨークはパッケージされ、各々のブラックさを浮き彫りにする。

殺し専門のアンドレに麻薬専門の女性捜査官(シエナ・ミラー)
彼女の優秀ぶりもさり気なく描かれたが
個人的にはちょっと消化不良。
J・K・シモンズはさすが安定していた。

追う者もいれば追われる者がいる。
元軍人のこの2人の人物像もよく描かれていて、面白い。
テイラー・キッチュもイカしてたし
ステファン・ジェームスが立場は違えど
どこか微かに呼応していくところ
この2人にも想いを馳せながら観ることになる。

これらがノンストップな99分に凝縮されている。
手堅く置いてくるような脚本で
チャドウィックが惚れ込んだのも頷ける。
わかりやすいというのは確かにあるが
サスペンススリラー的に進むシナリオには息をつけない。
こういうのは一つ一つの描写を贅沢に楽しむに限る。
音楽もエンドロールまで緊張感を残す。

本来なら、警察官こそ現実のヒーローであってほしい。
チャドのヒーローとしての資質が、役柄に華と力強さを添えて
アンドレ刑事はムチャクチャ格好よかった。
理想を胸に真摯に闘い続ける姿は
彼の生き方そのもののようにやはり思えた。
正しいこととは何か
闘い続けなければいけないこと
彼のFightPower
あの眼光
私には沁みたし、少し繋がれた気がした。
勇気をありがとう。

“The only way out is through him.”
ポスターの“最後まで戦う”よりもしっくり来る。
でもフライヤー欲しかった…🙁


2021レビュー#086
2021鑑賞No.142/劇場鑑賞#1


昨年10月ぶりの劇場、今年1本目✴
予告編も楽しめました🤩
行けるのはひとまずゴールデンウィークまでくらいになりそうですが、
千葉県は映画館はやってますが、ゴールデンウィークは混みそうな予感なのでそんなには行けないかなと😐
さて、私は何を観る(観た)でしょう!?🤗笑
空海花

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