「NOT、AI社会」
AIが人間の生活の基盤となった2030年、突如として起きた暴走を食い止めるべく奔走する逃亡劇サスペンス。監督は入江悠。
近い将来あり得るかも知れないAI社会を描いているのは面白いかも。これだけ日本に浸透しててシンガポールとかの世界では全く浸透してなかったり、沖縄で使ってる人が少なかったり、そもそもおかしくなったらそんなにヤバいヤツを皆疑うことなく使ってるコト自体無理あるがな。それらに目を瞑ればなかなか楽しい。
しかし肝心の内容があまり面白くなかった。大半がAIを開発した主人公の逃亡劇なんだが、わざと捕まえないのかってぐらい警察部隊が無能。警察が使っている別の追跡AIも使ってるし、こんだけ捕まえられる要素あって捕まえられないのは一種のギャグかと思ってしまう。逃亡劇上多少はご都合で致したかないトコもあるが、コレは流石に雑過ぎだわ。テンポもちょくちょく回想とか挟むから悪く感じた。
加えて犯人が消去法的にバレバレなのが残念過ぎる。コイツだろと思ったヤツが何の捻りも無く犯人だったよ。結構名のあるキャスト使ってるのに、物語上いてもいなくても成立する人ばっかなのも難。警察関係や会社関係の大半がいらん。記者やボートの老人のがよっぽど仕事してるよ。てか記者で思い出したけど、犯人の供述シーンの仕掛けもベタベタすぎて笑ってしまったわ。犯人の最後のセリフはちょっとゾッとしたけど。
細かいコトは考えずに見る分には良いのかなあ。自分はそれでも気になったぐらいだから、イマイチな映画だったなという結論になる。同じAIモノなら最近見た「アップグレード」のが全然面白かった。
