高瀬とうや

108時間の高瀬とうやのネタバレレビュー・内容・結末

108時間(2018年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ燃えてるのに、ほほえましい物を見るような人らがすげえ変。
いや、君ら火事舐めたらアカンで?死ぬで?
と思ったら、実は(出火は本物だけど)劇として観客が居てました、でずっこけ。
さらに憑依されていた馬鹿息子によって観客は焼き殺されそうになってさらにずっこけ。

セシリアの「母に会いたかった」という動機もアレだけど、あんなしょうもない劇を拍手喝采する観客もアレだし、あんな程度の劇で満足して死んでいくアルマもアレだし。
※息子(憑依されてたけど)に殺されて「ざまあwwwwwwww」と思いました。

ってか108時間眠らずにいたのにめっちゃ元気なのが草。
ろくに食事もとれないしフラフラだと思うのだけど。
リアリティにかけるし、他の出演者にも好感抱けないし、ラストの「火の中に彼らが見えるだろう?」という伏線も回収しないでいいわ、と思ったし。


見ているこちらの方が睡魔と戦ってました。
ライターの火を横から「ふっ」と吹き消した亡霊は面白かったです。

【あらすじ】
舞台女優のビアンカは、同じ女優の友達セシリアと切磋琢磨して日々を過ごしていた。
精神病患者の父を抱え苦労しているビアンカはある日、廃院となった精神病院を舞台に108時間眠らないという、断眠の限界に挑戦した劇の主役に抜擢される。
断眠を実行するうちにビアンカは幻覚を見る。
自らが演じる女性ドラの人生を調べると、産後鬱になった彼女は夫を殺害し家を放火し、赤ん坊であった娘を溺死させようとバスタブに子供を沈めていたところを駆け付けた消防隊員によって保護、ビアンカが居る病院へと入院したという。
不気味に思ったビアンカはスカウトしてきた演出家の助手に「出ていきたい」と訴え、演出家のアルマの許しを得、いったんは病院を出る。
しかし「友達を置いてきていいのか?」と自責の念にかられ病院へと戻る。
セシリアに対し説得を試みるが、頑なに病院を出ようとしない。
それどころか他の出演者を呼び寄せ、ビアンカを拘束してしまう。
睡眠の限界に来たビアンカは108時間を超え、ドラの意識に乗っ取られてしまう。
病院に油をまき火を付けようとした瞬間、セシリアがドラの娘である事、バスタブに子供を入れていたのは溺死させようとしたのではなく、ぎりぎりの所で母性愛が勝り娘を火から守ろうとしたことが判明する。
「母に会いたい。真実を知りたい」と、この計画に加担していたセシリアはドラに対して抱擁する。
その二人の姿を、のぞき穴から見ていた観客が拍手喝采で劇の成功を祝う。
しかし、他の入院患者に憑依されていた出演者らは火を放ち他の人間をも焼き殺そうとする。
助手はセシリアを抱え脱出できるが、ビアンカは火に取り残される。
とりつかれた出演者によって殺されるかと思った瞬間、一瞬正気に戻ったのかビアンカは解放される。
5か月後。
父の精神状態も落ち着き、穏やかな日々を過ごすビアンカのもとにアルマの助手から一連の事件をまとめた本が送られてくる。
ふと「炎の中に彼らが見えるだろ?」と出演者に言われたことを思い出したビアンカは興味本位でライターの火を覗く。
が、次の瞬間悲鳴上げるビアンカ・・・。
高瀬とうや

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