けーな

クーリエ:最高機密の運び屋のけーなのレビュー・感想・評価

3.6
単なるセールスマンだった主人公が、CIAとMI6から、プロではないので、目立たなくていいという理由で、仕事を依頼され、モスクワへ行き、スパイ活動を手伝ったという実話を元にしたストーリー。

とにかく、ベネディクト・カンバーバッチの俳優魂に拍手。ひたすら圧倒された。ソ連で捕まり、監獄に入れられるのだけれども、その時の痩せ細った姿にただただ驚愕。もともとカンバーバッチは、かなり細面だけれど、それが、あそこまで頬がこけ落ちるなんて。あの顔には、戦慄が走った。

実際のスパイって、こんな感じなんだろうと思う。派手なアクションだとか、かっこいい車に乗って、かっこいいスーツ着てるイケメンスパイは、やっぱり映画の中のお話なのだろう。

ロシアの諜報局GRUの局員オレグとの友情には、胸が熱くなった。また、2人が、命を賭けて伝えた情報によって、ソ連とアメリカの核戦争を未然に防ぐことができたという事実に感動した。彼等が防ぐことができたのは、俗に言うキューバ危機(キューバにソ連がミサイル基地を作り、アメリカと核戦争を起こそうとしていたことが、ギリギリのところで阻止された)。
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