【ディズニーミュージカル的世界観をも取りこんだカオスなインド映画】
『ノートルダムの鐘』から飛び出してきたかのような不気味ないでたちの男が、婚礼前の美人モデルを攫う。
一方、ぼっさぼさ髪のヒゲ男が、半裸でマッチョ軍団と大乱闘!
「なんのこっちゃ」と思うでしょうが、本当にこんな映画なんです(笑)
仕掛けは序盤で想像できると思いますが、私からバラすことはしません。そうなるとですねぇ、もう何も書けないんですよ(笑)
なので、印象をざっくり書きますね。
監督は『ロボット』のシャンカール。今回も奇想天外なアイディア満載で、カオスなのに最後にはほろっとしてしまう、不思議な余韻が残る作品に仕上げています。
また、『美女と野獣』のようなミュージカルシーンも配し、ゴージャスな気分にも浸れます。
ただし、かなりダークです。グロテスクな描写も少なからずありますので、ホラーが苦手な方は要注意。
また、インターミッション後の展開がやや単調で、少し物足りなく感じました。
とまあ、結構不満も多い作品ですが、ヴィクラムの演技力を堪能できたのが収穫。私にとっては初ヴィクラム体験でしたが、すっかり魅了され、すぐさま『神さまがくれた娘』をレンタルしてきました。
この方、アーミル・カーン並みに上手です。
カオスで説明しづらいのですが、かなり野心的な試みをしている作品ですので、気になる方は観てみる価値がありますよ!
※余談
噛むとフニャンニャン ニャンニャニャ~ン ロッテのFits
という日本語CMが、中国のシーンで流れてきて、思わず吹き出しましたw