じぇれ

マッスル 踊る稲妻のじぇれのレビュー・感想・評価

マッスル 踊る稲妻(2015年製作の映画)
3.6
【ディズニーミュージカル的世界観をも取りこんだカオスなインド映画】

『ノートルダムの鐘』から飛び出してきたかのような不気味ないでたちの男が、婚礼前の美人モデルを攫う。
一方、ぼっさぼさ髪のヒゲ男が、半裸でマッチョ軍団と大乱闘!

「なんのこっちゃ」と思うでしょうが、本当にこんな映画なんです(笑)

仕掛けは序盤で想像できると思いますが、私からバラすことはしません。そうなるとですねぇ、もう何も書けないんですよ(笑)
なので、印象をざっくり書きますね。

監督は『ロボット』のシャンカール。今回も奇想天外なアイディア満載で、カオスなのに最後にはほろっとしてしまう、不思議な余韻が残る作品に仕上げています。
また、『美女と野獣』のようなミュージカルシーンも配し、ゴージャスな気分にも浸れます。

ただし、かなりダークです。グロテスクな描写も少なからずありますので、ホラーが苦手な方は要注意。

また、インターミッション後の展開がやや単調で、少し物足りなく感じました。

とまあ、結構不満も多い作品ですが、ヴィクラムの演技力を堪能できたのが収穫。私にとっては初ヴィクラム体験でしたが、すっかり魅了され、すぐさま『神さまがくれた娘』をレンタルしてきました。
この方、アーミル・カーン並みに上手です。

カオスで説明しづらいのですが、かなり野心的な試みをしている作品ですので、気になる方は観てみる価値がありますよ!

※余談
噛むとフニャンニャン ニャンニャニャ~ン ロッテのFits
という日本語CMが、中国のシーンで流れてきて、思わず吹き出しましたw
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