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宮本から君へのryodanのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
4.0
池松壮亮&蒼井優主演作。
この二人の芝居に見入ってしまいました。今作の世界観はまるで昭和。しかも浪花節的な要素が多分に詰まっている。今の時代にこういう価値観はある意味新鮮なのでしょうか?個人的に昔から嫌いなシーンがありまして。卓袱台をひっくり返されるシーンが一番嫌いです。もう生理的に嫌です。せっかく作った食べ物を床に落とされるのも嫌だし、それを後で掃除するくだりもヤダ。ほかの物をぶっ壊すのは問題ないんだけど。これも子供時代の記憶なのかな。「血と骨」でも書いたけど、やはりこういう価値観は脈々と受け継がれているから、現代でも受け入れられるのでしょうね。さてこの復讐劇、なかなか上手くいかない。ずっと鑑賞中「宮本君、頭を使おう!」と必死に訴えかけていたんだけど、熱情で突っ走る彼。それが彼だからここまで延々失敗してんだよね。終盤の非常階段のシーンは凄かったですね。T・クルーズだってあんなアクションしないだろ。ホント手に汗握るシーンでした。相手を倒した時はホントに嬉しかった!クラレンスだって股間狙ったゾ!敵役の俳優さん見事な嫌われっぷり。俳優冥利に尽きて欲しいもんです。
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