磨

ある町の高い煙突の磨のレビュー・感想・評価

ある町の高い煙突(2019年製作の映画)
3.3
わたくし、150年程前から100年前にかけての近代日本の成り立ち(主に日本の産業革命)を描いた作品が好きなのです。(映画だと基本的にマイナーな作品になる事が多く、小規模上映になる事が多いのが悩みどころ)
本作は今から100年とちょっと前の【日立鉱山煙害事件】を描いた新田次郎の作品を映画化した作品。原作も50年前の小説です。従って、この作品は産業革命そのものではなく、そこから生じる社会問題がテーマなのですが‥(苦笑)

住民の怒りと企業側の葛藤、それぞれの立場を描いていて、上手く作ってありました。ラストはそれなりに感動できます。無駄なシーンも多く、長すぎるかな?という印象も大きかったので全体的には及第点といったところかな?

まぁ、現存してる大企業に協力してもらい完成してる映画ですから、そりゃあ“忖度”はひしひしと伝わってきました(笑)
磨