井中カエルand物語るカメ

無垢なる証人の井中カエルand物語るカメのネタバレレビュー・内容・結末

無垢なる証人(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

う〜ん…これも評価が難しいな
映画としてやりたいこともわかるし、いいたいこともわかるんだよ
でもさ…やりがちではあるんだけどあの終盤の描き方って、実は問題があるんだけどネタバレになるからなぁ
優生思想に繋がる可能性があるんじゃないかなぁ
それしちゃうのも、わかるけどね

↑以上がTwitterの短評
ここからはネタバレアリの追記



映画としては悪くないと思います
ただ、発達障害を過度に描きすぎな印象も…

あと一時期のオタク向け作品で「発達障害≒サヴァン症候群」みたいなことがあって、発達障害でも特別な能力がある!
だから発達障害は素晴らしい!
みたいなノリがちょっとあった時期を思い出した
(そんな時期なかった?2005年くらい)

発達障害者が法廷の証人としてokなのか? というテーマはわかる
だけど…なんちゅうかな
「特別な能力もあるんだぜ」となると、それがあるから良い、あるいはなければ悪いという考え方に繋がりかねないだろうか?

それって、優生思想的なある種の人間の有用性の証明になりうる危険性もはらむのではないだろうか
そもそも『12人の怒れる男』のように健常者であっても証言の有効性は揺れるものだし…


ただ、日本はいないかのように目を瞑りがちなテーマだけに、そこに切り込んだ点は高く評価したい
ラストがああいう風に巨悪と結びつくのは韓国映画の癖だよなって笑ったけど