むらむら

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのむらむらのレビュー・感想・評価

5.0
ガンダム期待して観に行ったら途中までラブコメで面食らった。

※あまりガンダムに知識ないので、ニワカの意見と思ってガチ勢の方は無視してください。

今作、評判良いので鑑賞。

主人公はブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノア。以前のガンダムでは市民の味方だった地球連邦政府も、すでに上級国民が地球を支配する独裁的な存在に。

それに抵抗するのが、マフティーという地下組織。

周囲には知られてないが、そのマフティーのリーダーが、このハサウェイ青年。ハサウェイは、とあるミッションを帯びて、地球連邦政府の閣僚の乗った宇宙からの帰還シャトルに同行している。

閣僚以外でシャトルに同乗しているのは、謎の美少女ギギと、連邦軍大佐ケネス。ケネス大佐は分かりやすい女好きのイケオジで、ギギを口説こうとして振られる。

と、そこに映画「ジョーカー」みたく、テロリストの集団がシャトルを襲撃! 

そしてそれを一人で殲滅させる激ツヨのハサウェイ!

ハサウェイ、強すぎておそらく祖先はスティーブン・セガール!

開始10分で、360度、どこを見回しても中2病の世界!

……このオープニングでグッと心を鷲掴みにされてしまった。やっぱガンダム最高! 銃と体術でテロリスト集団を制圧するハサウェイを観てて、バンコクのSMバーで

「二度もぶった! 親父にも殴られたことないのに!」

とチップを渡しながら絶叫した記憶が蘇った。

しかし、ここから何故か話はラブコメモードに……。

シャトルはフィリピンのダバオに着陸。

ホテルで待機しろと言われた一行、ハサウェイは警察の粋な計らいで(これ必要?)、ギギと同じホテルの、なんと最上階スイートに。

「私の部屋で一緒に寝よ!」
「一緒にご飯いこーよー!」

と誘惑してくるギギ。えーっと、これ、「ソードアート・オンライン」じゃないですよね!?

しかもこのキリト……いやハサウェイ、

「ノックせずに部屋に入ったら、着替え中の美少女ギギのオッパイに遭遇」

なんて、幸運のラッキーオッパイ(※大事なことなので二度言いました)に出会うチートっぷり。

なのに頑なにムッツリを決め、どんなにギギからあからさまに誘われても動じない。

俺だったらこんな美少女に迫られたら

「私はむらむらだ! パンツを捨てた男だ!」

と叫んで後先考えず、ギギに襲いかかるのに。ハサウェイ、賢者かよ!

※フォローしている「カタパル」さんの考察によると、ハサウェイが大事に持ち歩いているトランクの中にはTENGAが隠されてるらしい。だったら、この「賢者対応」にも納得。

と、まぁ、このまま「閃光のハサウェイ」ではなく、「童貞のハサウェイ」な前線でラブロマンス展開が続くかと思いきや、そこはガンダム。

「まだだ! まだ終わらんよ!」

とばかりに、中盤からガンダムやらマフティーの基地やらがこれでもかと出てきて、「前半のラブコメモードはどーなったんだ!」と戸惑う俺を尻目に、胸アツなモビルスーツバトルを展開する。

個人的には、中盤、巨大なモビルスーツに蹂躙され、ハサウェイたちが逃げ惑うシーンが良かった。バトルになるとモビルスーツの巨大さって、いまいち伝わらないんだけど、この逃げ惑うシーンで、モビルスーツの巨大さと怖さが十分に伝わってきた。

結局、地球を巻き込んだ、ハサウェイの壮大な自分探しじゃない? って気もしたが、三部作ということだし、第二部の展開も楽しみです。澤野弘之の劇伴も素晴らしい。

ところで、これ事前告知でも大きく出てたのでネタバレにはならないと判断して書くのだが、なんと今回、アムロ・レイが一言だけセリフで登場。

この台詞が、また素敵なのよ。

「身構えている時には、死神は来ないものだ」

うーん、これ映画館で聴いて、痺れるほどカッコ良かった。

いやはや、改めて、ガンダムって人生で応用できる名台詞多いよねーって感心する。もはやスヌーピーとガンダムで双璧。この台詞に出会えただけでも、俺的には★5です。

鑑賞後、新宿TOHOシネマズから徒歩で帰る道中、急にお腹を下してしまったのだが、早速、なぜかさっきのこの台詞が、脂汗を流す俺の脳裏をよぎってしまった。

なんでなんだろう。

ギレン・ザビ「あえて言おう! それは下痢であると!!」

注1:ちなみにその後、「君は自宅まで生き延びることが出来るか!?」と念じながら、這うようにして家に向かったのだが、残念ながら撃沈。

注2:パンツ内に大量のハイパー・メガ粒子砲を放出してしまったのは俺だけの秘密だ。

注3:おかげでニュータイプのおパンツを買うことになってしまったぜ。

(おしまい)
むらむら

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