次郎

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイの次郎のレビュー・感想・評価

4.1
アニメにおける映画的表現のネクスト・レベル。ホテルのロビーの奥行き、雑然とした商店街の裏路地、ボート上から見る水平線等、奥行きのあるカットどれもが見ていて気持ちいい。手書きとCGの境目がほとんどないガンダムの表現はリアリティの深度が一層極まっており、夜の市街地での戦闘では弾けるビームの残滓までもが描かれているのは正直凄いと思った。

ストーリーについては3部作の1作目ということで丸々プロローグといった感じだったけど、少年でもなく軍人でもない、フォーマルなスーツをしっかりと着こなす主人公というのはガンダムシリーズでも結構異色なのでは。UCやNTから継続して劇伴を担当している澤野弘之の楽曲もいつになくアダルトな仕上がりで、らしくないAOR的な音楽には思わず耳を疑ってしまった。
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