次郎

ジョン・ウィック:コンセクエンスの次郎のレビュー・感想・評価

4.2
家族が観てたので途中抜けだけど記録。キアヌ師匠による殺し屋地獄巡りシリーズ・完結編(たぶん)というだけあって、とにかくアクション!アクション!もひとつアクション!でゴリ押しする約3時間。
アクションもシーン毎に魅せ方や展開をこれでもかと変えてきて、ワンカット俯瞰シーンによる銃撃戦は眼福といっていい程の驚き。パリの道路ど真ん中で銃撃戦やっても一切怯まない車の交通量はゲームのNPC的シュールさがあるし、誰もが言及したくなる階段の過剰さについては思わず爆笑してしまった。グロさやリアルさよりも爽快感を取った演出は、「観客を絶対に楽しませるぞ!!」という意思の賜物。
敵キャラの造形を最小限にし、味方やライバルといった感情移入し易い人物の造形を立たせる辺りも一貫している。真田広之の使い方は贅沢だし、ドニー・イェンの座頭市ハリウッドバージョンは艶があり過ぎる。鑑賞後に知ったけど、リナ・サワヤマのスタントダブルとして『べいびーわるきゅーれ』の伊澤彩織が出演していたと知って驚き。ガン・フーここに極まれりの傑作。
次郎

次郎