miu

よこがおのmiuのネタバレレビュー・内容・結末

よこがお(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

何事も意味を成さないと気付きながらそうせざるを得ないという瞬間がある。気付いているからしてしまうとも言うべきか。事実の側面、見せていない顔。危うい秘密。ひまわりの生命力と死。見えていなかった世界の片側を知って彷徨い、もう一人の自分に殴られる。消えることもままならない。投げつけられた色で一度染まってしまえばもう純白には戻れない。正しさも愚かさも一緒くたにかき混ぜてもうどうにもならないからと笑い飛ばして諦めて生きていくのが良いことなのか私にはわからない。
個人的ハイライトは洗車のシーン。全然作品とは関係ないのだけど嵐の時に家にいる気分になった。新しく何かが始まる予感がしてその表情にぞくぞくする。失うものが無い人ほど怖いものはない。鈍い音が響いて頬を撫でる風はどちらに向かうのか。
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