HicK

ゴーストバスターズ/アフターライフのHicKのレビュー・感想・評価

3.8
《エモエモにシフトした往年のコメディシリーズ》

【新たに目指したテイスト】
オリジナルのポップでライトなゆるゆるコメディテイストも好きだけど、今回のちょっとエモかっこいい青春劇もとても自分好み。

ただ、そのエモさたっぷりの導入部分が作品の約半分以上を占めているので本題に入るまでが少し長いかも。

あと、運転免許もない青年がドリフトをかましまくってたり、第3幕からオリジナルのノリやトンデモな世界観にガラッと変わるので、全体的なテイストとの落差にちょっとだけ違和感も。なにより往年のメインテーマ曲と作風がミスマッチという 笑。

【それでも、かっこいい演出】
アンバランスな点を踏まえても、今回の新たなテイスト自体は好きでとても惹かれた。壮大な景色と人物の撮り方、光を使った構図、柔らかな画質、全てがカッコ良い。しっとりとしたジュブナイル感があって好き。ストレンジャーシングス的?見た事ないけど 笑。

【クライマックス】
ファンに捧げる展開。横に並んだ瞬間、泣ける。サプライズ出演の演出は、2016年版のリベンジ以上のものを見せてもらった。

【キャスト陣】
主役フィービー役のマッケナ・グレイスがとても良かった。先代に負けずのオタク感。あとは一番気に入ったのはポッドキャスト。めちゃくちゃカワイイ 笑。コメディーセンス最高。年上2人に関しては個性が劣っててちょっと物足りなかったかなー。そして、ポール・ラッドの無意味さ 笑。あなたは交配要因のみですか?笑。

【総括】
オリジナル版のDNAと今作の目指したい方向性がかなりの逆方向だったが、どっちの作品テイストも好きな自分にとってはこれもアリかも。子供たちのエモい大冒険とオリジナルリスペクトで1作目と同じぐらい好きになった。

ポッドキャストくん、最高!
HicK

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