りっく

サバハのりっくのレビュー・感想・評価

サバハ(2019年製作の映画)
3.6
「コクソン」「バーニング」等、地方都市の土着的要素と宗教的要素が色濃く絡んだ韓国映画はやはり面白く、禍々しい淀んだ世界観の中で謎が謎を呼ぶミステリーが最後まで興味を持続させる。

宗教を題材とした作品となると日本ではなかなか馴染みがないが、独特の思想や世界観が展開される割には見やすい仕上がりになっているのは、謎を究明するためにエネルギッシュに奔走する操作する側を主人公に据え、さらに一歩間違えれば漫画的とも言えるキャラクターを配し、それをエンターテイメントに昇華した作り手の手腕だろう。
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