りりー

マン&ベイビーのりりーのレビュー・感想・評価

マン&ベイビー(2017年製作の映画)
3.6
トーキョーノーザンライツフェスティバル2019

福祉大国・フィンランドでのシングルファーザー奮闘記。"子供は守られるべき"という価値観が徹底されている土地で子供を育てられるのは幸運なことだよなあ、と本邦でのあれこれを思い起こしてため息をつきたくなってしまった。

子供を産むことと育てることは別だし、誰がやったって子育ては大変で、一人で子供を育てるなんて無謀だから助けを求めるべき。親が疲弊するのは当然で、子供はもちろん第一だけれど、だからといって何もかも我慢しなくてはいけないわけじゃない。シングルファーザーが主人公だから、母親に対して当たりが強いのではないかと身構えていたけれど(ピアがいなくなったことを聞いても誰も彼女を非難しないの、とても良かった)、子育てをする親たちへの優しさが随所にある映画だった。
コメディで楽しく観られるし、劇場公開したら当たると思うなあ。
りりー

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