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フォードvsフェラーリのtakechiのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
3.1
フォードがルマン参戦を決めてから優勝するまでの話
それを2時間半で描かれても、そんな簡単じゃないだろうと
どうしても思ってしまう・・・。
しかもフェラーリと戦う以前に身内のフロントVS現場の対立があって
一枚岩でもなく・・・。
開発エンジニア兼ドライバーとか
フェラーリに周回遅れにされたのをあっさり巻き返すとか
今じゃありえないだろうけど、
あの時代だからこその牧歌的なロマンがあって。
シェルビーとかマクラーレンがあの時代の人の名前だったとは知らなかった。
確かに今のシステマチックなモーターレース界に比べると
人の熱気があって、俄然面白かったんだな~なんて、
ちょっと時代に嫉妬して。
シェルビーとマイルズの絆。それを演じたデイモンとベイル。
理屈抜きに響いてくるものはあるけど
せっかくお金かけてレースの話作るんだったら、
会社内のフロントVS現場なんて、ありふれたところは描かないで。
池井戸潤的な、技術者の開発苦難のドラマに絞った方がよかったんじゃないかな・・・
あくまで個人的好みの話ですがね。
最後のル・マン、レース中も終始、結局戦っているのは
フェラーリとじゃなく副社長だった印象が強くて・・・。
そんなのどこの会社でも一緒だよ!と。つい、ツッコミたくなりまして。
なんかもったいない気が・・・。
されど、
最初と最後に出てくる7000回転超えの領域に対しての描写・・・
天国のような温かさ。静寂と平穏。
理屈抜きに響くものはあった。
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