しゅんすけ

DUNE/デューン 砂の惑星のしゅんすけのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.7
「DUNE/砂の惑星」(Part 1)

都内での上映が2021/11/25までとのことで、ぎりぎりになって鑑賞。
すでにニュースになっている通り、2部構成とのことで、まあ、続きがある感じでエンディングになることはわかっていたんですが、あまり盛り上がれなかった印象です。

ただ、ヴィジュアル面では、変なメカや独特の建築などは観ていて楽しかったです。ハンス・ジマーの音楽も壮大でよかったです。

そして、もはや大スターとなってきたティモシー・シャラメ。
オスカー・アイザック、ジェイソン・モモア、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルズガルド、デイヴ・バウディスタなど強面俳優たちの演技は、やっぱり過去作と同じような印象にとどまってしまうものの、シャラメはころころと表情から受ける印象が変わるのが面白い。幼く見えたり、時には強そうに見えたりと、イケメンではあるんだけども、ただ美しいだけでなく、角度とか光の当たり具合によって、印象がガラッと変わってしまう、変幻自在な顔がたまりませんでした。

話的には、宇宙で重要な物質、スパイス(=石油のメタファー?)をあらそう一族同士の争いなんですけども、突然、一族のトップとなる青年を描いているという点で、シャラメの過去の主演作である、NETFLIX映画の「キング」を強く連想しました。

ヴィルヌーヴ監督作って、いわば「メッセージ」とか、「ブレードランナー2049」「プリズナーズ」「灼熱の魂」など、「家族の崩壊」「家族に起きる悲劇」みたいなのをずっと描いてきている監督だと思うんですけど、まだPart1なこともあって、過去作のように、そこから得られる衝撃的な感動とかはなかったです。(「メッセージ」とかクライマックスで家族のある秘密がわかったときに、めちゃくちゃ感動したのに・・・)

まあ、Part2がいろいろ秘密が解き明かされて、きっと大傑作になってくれると信じて、再来年のPart2の公開を待ちたいと思います。でも、だいぶキャラが退場してしまったけど、ここからどう盛り返すんでしょうか???