磨

ワン・セカンド 永遠の24フレームの磨のレビュー・感想・評価

3.4
1969年、毛沢東が行った文化大革命真っ只中の中国で、ニュースフィルムに1秒だけ映った娘の姿を追い求めて強制労働所から脱走した男と、幼い弟と暮らす身寄りのない少女の交流を描くヒューマンドラマ。
劇場鑑賞諦めてたけど、ミニシアターで上映していたので最終日に滑り込み鑑賞。

中国の巨匠チャン・イーモウが自身の若き日の思い出を投影、その映画愛をカタチにしたヒューマン・ドラマはまさに中国版ニュー・シネマ・パラダイスといった感覚で間違いない。第二次世界大戦直後のイタリアと文化大革命下の中国という舞台設定もどことなく被ってるかも?

ただ、内容は思ったより深くなく(ニュー・シネマ・パラダイスも深い映画とは違うけど)、それ以上にこの頃の中国の凄惨さがやたら強く残りすぎて、内容にあまり集中できず…。けっこう強引な展開も気になったかな。

文化大革命の事しっかり調べた方が良いと思ったので帰宅後しっかり勉強…。「キングダム」の春秋戦国時代に続いてこの1週間で中国史にかなり詳しくなった気がする(笑)

ただ、個人的な期待とは異なった内容だったとはいえ、あの妙にほっこりとしたラストは悪くない。オーディションで選ばれ、本作がデビュー作となった少女役のリウ・ハオツンにチャン・ツィイーを同じモノを感じた(特にラストのシーン)


お世辞にも衛生面が良いとは言えないけど、あの食べ物美味しそう。ラー油がポイントです。
磨