このレビューはネタバレを含みます
なんともおぞましい映画です。見続けることに嫌悪と困難を伴うけれども、目が離せない。
昔から、人間のふしぎさにどうしても興味を持ってしまうので、どうやったらこういう人間が出来上がってしまうのかに興味がつきません。
&おばちゃんたちの芝居に感動したりもしました。
監督も、観ている人が他人事に感じないように作っています。無様できったねー主人公です。加害者をカッコよくしたり加害者も被害者だ、にはしていないところが好きです。
殺人鬼ものを観るといつも思うのだけれど、殺人鬼ってめんどくさがりやだとなれなそうです。
続けて人を殺すのって、かなりマメじゃないとできなさそう。後で色々片付けたり、あれもそれも洗ったり、やる事増えるし先々の事を考えないといけないし、簡単に人は死なないから体力使うし家の中はぐちゃぐちゃになるし、精神エネルギーもかなり消耗するでしょう。一回でもそんな大変な思いをした後にまた殺るって、それに打ち勝つほどのものがあるのだろうか。ただの異常者だとか酒のせいだとかではくくれない脳の仕組みや心理、歴史を知りたいなあ。
自分は皿を落として割ってしまった時の処理だけでも、うんざりするタイプなので無理だ。知りたいなあ。