“代わり”ってあるのかな？必要なのかな？
あるとするなら“代わり”って偽物なのかな？
そんなことが気になってくる映画。
主人公ジャックはビートルズの代わり。
ペプシはコカ・コーラの代わり。
ハリー・ポッターの代わりは…何だろう。個人的にはダレン・シャンかな。
「個人的には」。
結局、世界のあらゆるものはこの言葉に尽きるのだと思う。
ペプシ原理主義者の人もいるだろうし、勿論ハリー・ポッターは代替不可能だと言い切る人もいるだろう。
誰かにとっての代わりは、誰かにとってのかけがえのないものだ。
ペプシやダレン・シャンとは違って、ジャックはまさに“代わり”だ。
でもビートルズが存在しなかったこの世界の人達にとっては確かにかけがえのないもの。
そしてビートルズの存在を知っている者から見ても「貴方がこの世界にいてくれてありがとう」と思えるもの。
決して偽物なんかじゃない。
ジャックも、ペプシも、彼女に振られた世界一優しいあの人も、ビートルズが存在しないif世界で生きるあの人も。
自分にとって…そう、“個人的にはかけがえのないもの”を見つける事が必要なんだ。
それをきっと相棒って呼ぶのだろう。
