本作の設定を聞いたとき、もしビートルズが存在しなかったら音楽史に限らず歴史そのものが違うんじゃないかと、割とリアルに考えた。
きっと本当にそうなんじゃないだろうか？
とりあえずビートルズのいない世界ではオアシスも存在しないのね。そりゃそうか（笑）
エド・シーランなんかは得なのか損なのかわからん役回り。JudeをDudeに変えるなど、あまりに恐ろしい所業（笑）
即興で作った曲も良い曲だったけど、ビートルズ出されちゃ敵うわけがない。
マーケティングの会議のシーン、本当にああいう感じだったら大笑いなんだけど、多かれ少なかれ、現代の世界レベルでのトレンドってああやって作られているのだね。
LET IT BEを初演奏する時の家族とか、それこそ正にダビンチが目の前で絵を描いてるようなものなんだけど、そんなこと知る由もない。
こんな感じのギャグというか笑いが成立するのは、ビートルズの他にはいないだろう。
そして海辺で出会う78歳のあの人に関しては、まあ驚きました。演じたのがロバート・カーライルだと知って2度目の驚き。
こんな突飛な設定の映画はケリの付け方が非常に難しそうだけど、本作は最後まで幸せな気分にさせてくれるものだった。
Ob-La-Di, Ob-La-Daがあそこでかかるのはもはや反則！でもビートルズだから仕方ない！
息子の楽屋のツナサンドが気になるお父ちゃんとか地元の友達、マネージャーになるテキトー男なロッキーとか、周りの人達も魅力的。
そして彼を支えてきてくれたリリー・ジェームズ。
思えばこの女優さんは私が好きな映画に良く出てくるなあ。
