TERUTERU

サイダーのように言葉が湧き上がるのTERUTERUのレビュー・感想・評価

3.5

[ サイダーのように言葉が湧き上がる ]


夕暮れの
季語に隠れる
恋の歌
はじけた花火、サイダーのように


試写会見て参りました!
『サイダーのように言葉が湧き上がる』
今夏の青春を彩るアニメ映画になるかのか!
先に公開される細田守監督作『竜とそばかすの姫』と並ぶのは危うい所!
でも個人的には両方見て欲しいです✨
少し遅くなりましたがレビューでございます、どうぞ。。。

 FlyingDog/フライングドッグ10週年記念作品
元々は「ビクターエンタテイメント」という音楽産業だったが、2009年に改名アニメ関連会社としてスタート。その10周年とのこと。
そして新型ウイルスの影響で公開が変更しつつやっと2021年に公開!
どんなのか楽しみしてた分、期待が高まっていた分、わりと王道な青春物語なので物足りない感じがちょいとあり。でもアニメーション随一カラフルな映画なのは間違いないでしょう!

 パステルカラーに広がる田舎町。舞台はどうやら群馬県と茨城県とのこと。
そこに始まる小さな恋の物語。色とりどりな街並みに田舎町がオシャレな世界観。そんな恋の始まるきっかけは主人公の書く俳句から。現代の学生にはギャップをも感じるのでは!そして現代のルーツを扱い動画配信サービスの大人気アイドル「スマイルちゃん☆」なんの偶然だが設定は『竜とそばかすの姫』と同じく田舎町に存在するネットのアイドルだよ!(顔はだしてるよ)このギャップが混じり合う中でお互いのコンプレックスがもどかしく、あぁ…これが青春なのですね☆

 コンプレックスがある人にとっては同じ共感を得られる映画でしょう。またそんなコンプレックスに立ち向かう姿は観ている自分も緊張というかハラハラ感が伝わってきて観ているこっちもハラハラドキドキしてきます。もちろん上手く表現できているという事ですよ。
 そんな緊迫するシーンに時折映す田舎町に広がる色彩豊かな夕暮れと少年の美声と共に俳句が完成するのはこの映画の愛おしいシーンでしょう。これぞNIPPONの浪漫かな~🗻🇯🇵

 劇場の大画面に広がるパステルカラーは綺麗で優しい色遣いに癒されたり、アニメの目玉といえば声優の声にも癒さりけり。杉咲花さんと山寺宏一さんの声が聞けて満足してるところ、山寺宏一さん今回の声は度肝抜け、そんな低い声まで出せるとはいとおかし🍵

 近年新型ウイルスの影響であってか花火大会が中止、または無くなってしまい残念な気分。この映画では花火のシーンがあるのですが、なんとなく花火の必要性を感じます。もちろん花火の問題点など承知ではいるけれど、いつの時代にも年代も消えてはならない夏の風物詩。
ほら、最強のアニメキャラの一言が思い浮かびます、「若人から青春を取り上げるなんて許されないんだよ、何人たりともね。」🤞


2021/№028
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