TERUTERU

ボーはおそれているのTERUTERUのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.9

[ Beau Is Afraid / ボーはおそれている ]


帰省するだけだぞ…ボー…


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常にマイナス思考なのか、
全ての人が抱える不安要素を1人の男に凝縮されたのでしょうか。あらゆる先の不安要素を妄想してしまう、もはや極めすぎた見なくていい未来を見てしまう見聞色の覇気の使い手。誰も憧れる事はないでしょう。ホラーではない、もはやコメディ。不気味さはあるが「なんでだよw」とツッコみたくなるほどボーちゃんの奇想天外の帰省物語。3時間たっぷり悪夢を味わう感じでしょう。


『ヘレディタリー継承』『ミッドサマー』と長編映画はこれで3本目となる『ボーはおそれている』。数は少ないというのにこうも名前まで覚えてしまうくらいな人気な“アリ•アスター”監督。
またまた監督のいやらしい笑顔が思い浮かぶ本編の内容に翻弄されるでしょう…
なんだよ、もぉぉぉ…またかよォォォォォォ‼︎


今作、家族テーマを描く母と30〜40代中年の息子との関係でしょうかね、親孝行していますか?それとも不幸に導いていませんか?
一歩外に出れば北斗の拳の世界があると思い込むヘタレおじさん、水を買うのも命懸け。
母親へ頼りっぱなしお仕事もちゃんとしてるのかしら?と疑問に思うほどのボーちゃんに突然訪れる思ってもいなかった母親の変死。
葬儀へ向けていざ実家へ…見事なまでのダメっぷりの息子が世を駆け抜ける。
まるで中年版「はじめてのおつかい」ならぬ「はじめての帰省」といっても良いくらい影でママンが見ています。似ている映画でいえば『トゥルーマン・ショー』が思い浮かぶでしょう。


3時間という長い中、一体何を見せられているんだ?と疑問の数々。とりあえず公式サイトがまた解析ページを作るんだろうと思って不気味な雰囲気の中考えるのをやめて映画に感情を委ねたが最後のあの男性器はな、なんだ??!!


とりあえずホラー映画と勘違いさせられた一本でしたね。きっとアリ・アスター監督は「これは母と息子の素敵な絆の物語だよ💓」とニコニコして答えそうだ。😊


2024/No.011
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