Matthew

トールキン 旅のはじまりのMatthewのレビュー・感想・評価

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)
4.1
ホビット指輪物語の作者の話

僕の人生の師匠、JRRトールキン、と言うのも卒論でトールキンとホビットについて書いたんですよね。ハリーポッターに恋焦がれて英文学部に入ったものの、シェークスピア大先生にボコボコにされていた私を救ってくれたのが何を隠そうトールキンなのです。

正直個人的にはもう色々思い出補正があって涙が止まらなかったですが、ある程度予備知識と教養がないとちょいと難しいかもしれません(ミッドナイトインパリよりは難易度低めですが…)。というか、なんかもうタイムスリップして大学の講義受けてる気分でした。ガウェインなんて単語もう二度と聞くことないと思ってました…

トールキンはどのようにしてファンタジー文学の金字塔、ホビットと指輪物語を生み出したのか、それがこの映画に詰まっています。まずは愛。親の愛、友情愛、恋人愛を実感するストーリーはもう本当に涙が止まらないです。特に友情、4人とも心身共にイケメンすぎる。エディスが綺麗でもうi've been in love with her for agesだけど、それよりヘルヘイマです、最初から最後までT.C.B.Sが一番、そこが本作の一番好きなとこです。

そして様々な愛と学んできたことだけで名作は生まれたのではなく、ラクビー、進学、WWIなど生涯を通して戦い、別れ、死を経験しているからこそなんですよね。ホビットのストーリーに話を広げると、ベオウルフとか登場して早口オタクになりそうなので割愛しますが、是非ホビットを見た後に本作を見てほしいし、本作を見てからホビットを見てほしいです。そしてトールキンをもっと知りたかったら是非英文学部に…。随所に物語の構想となった演出入れるのも愛があって好きでした。ワーグナーとか憎いですよ全く…

You deresve magic.
Matthew

Matthew