プライム切れの報せに観賞。
マーゴットロビーはミレニアム生まれで福音派の家系か。なるほどね。
トランプとの闘いに降りるエピソードや、ケイトマッキノンが写真を再び隠すラストなど、人の弱さもしっかり描かれている。ルパードマードック(なんとMマクダウェル!)が経営を引き継ぐ時のジュニアたちの表情など、ほんと随所にオトナな演出が光る。それと、
そりゃメイク賞獲るわ・・と唸る。
ジョンリスゴーの特殊メイクのみではない。女性のメイクがキャラクター・役柄に対し完璧だったから。
初めは下品な作風だなーと眺めていたがミッドポイント辺りから面白い。主要3人は関係の薄い同僚だ。が、すれ違いながら一つの巨大モンスターによって繋がっている。この関係性もまたオトナな映画で気持ちいい。
なお3人ともガッチリ、ブロンドだ。
「ハイ、バービーちゃーん」
という台詞も用意されている。ジャーナリスティックな映画であり、こういう映画にハリウッドの底力を看る。だってコレ、日本で作れると思う? やりたがる役者はどれだけいるよ?
故に、この映画は端役に至るまで全体で素晴らしい。誰が(あの3人のようにメインではなく)FOX側につくショボい端役をやりたがる?ってことよ。ジョンリスゴーはじめ汚れ役こそ素晴らしく、観るべき点だ。
ルッキズムと野心。
これは複雑な複雑な問題だ。日本もルッキズム大国であり評価経済全盛なんだから。それに、映画やメディアあらゆるところにルッキズムはあるのだから。