あ〜、もっとわけわかんない映画にして欲しかった…
ポスターの雰囲気から、もっとシュールで、混沌として、斬新な映画を期待してた。
「ネオン・デーモン 」とか「マルホランド・ドライブ」みたいな。
残念ながらすごくわかりやすかったし、自分がサスペンス大好きでよく観ているせいもあって、サスペンスやホラーにはよくあるストーリー、よくある展開、という印象。
あの真相暴露の際の状況設定とかその後の展開とか、数え切れないほど見たことあるけど、なんで今さらこれを??
エリーとジョンが安易に惹かれ合うのも、"意外な"犯人も、突然態度を変える人たちも…なんだかなぁ。
ジェンダー問題を描くはずが、結局は単なる連続殺人鬼の話になってるし。
ゾンビっぽいシーンもあったけど、ゾンビは自分の中ではコメディ寄りなので、逆に怖さが半減してしまった。
ただし、主演ふたりのキャスティングは本当に素晴らしかった。
陰と陽、聖と妖艶、のように対照的なふたりの女優の魅力が全開で、スタイリッシュなファッション、ヘアメイクも含め、その点はとても楽しかった。
徐々に洗練されていくエリーのファッションとか、ハロウィンのメイクが崩れてゴスロリメイクみたいになっちゃうのとか、アニャのゴージャスなドレス姿とか、めちゃくちゃよかった。
ビジュアルや音楽や雰囲気は、お洒落で好きでした。