ラストナイト・イン・ソーホーのたつなみのネタバレレビュー・内容・結末

今でこそセクハラとかパワハラって言葉が当たり前になってるけど、いわゆる興行の世界のタブーを映画で描こうとする監督の意気込みは素直に応援したい。
日本だって私が子供の頃はTVのバラエティでバンバンおっぱいが出てたし、ドラマでレ○プシーンとか普通に流れてた。
きっとサンディみたいな女の子は沢山居たに違いない。

物語はどこに向かうのか分からない展開でどんどん引き込まれる。
恐怖表現はどこか幻想的で不思議な感じ。
アニャ・テイラー・ジョイの可愛らしさがとにかく光っていて、彼女が闇に堕ちてゆく姿はなかなかツラい。
エリーとサンディが鏡を介して交差する姿は美しかった。

ちょっと引っかかる点はエリーの霊視（？）能力かな。
死んだ人の姿が見えるという設定らしいけど、サンディは結局死んでなかった訳でしょ？
何で彼女の姿を追体験できるんだろ？
それに元警官だった銀髪爺さんの言動は違和感を感じる。
もっと早くエリーに真相を伝えてあげればいいのに。

ともあれ、王道なスリラー映画として十分に楽しめた。
次こそエドガー・ライト監督の作品はちゃんと映画館で観なければ。